◆物語内会話2◆鬼里谷と主人公

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「あの・・・これからも、こうして送って頂く感じなんですか?」
翌朝、ダイニングで用意されていた豪華な朝食をとった私は、英徳学園の制服に身を包み、鬼里谷さんの運転する車に乗るように促された。

鬼里谷「今後も毎日の通学は、私が送り迎えをさせて頂きます」
(朝食のサラダにトリュフがたっぷりかかってたのも仰天したけど)

(高校生の通学に運転手付きの高級車?なんかもう・・・ついていけないよ)
溜め息をつく私を、鬼里谷さんがバックミラー越しにちらりと見る。

鬼里谷「なにかご不満でも?」
「いえ、不満というか・・・落ち着かないんです」

「こういうことしてもらうの慣れてなくて、申し訳ないっていうか」
鬼里谷「そういう無駄な感情はさっさと捨ててしまわれた方がいい」

「え・・・?」
鬼里谷「人に施された厚行意に申し訳ないと思うこと自体が、相手に対して失礼な行為だということです」

男里谷さんの言葉は、真っ直ぐに心に刺さった。
「すみません・・・」

(確かに鬼里谷さんの言う通りなのかもしてない)
私は気を取り直し、英徳学園でも生活を前向きに考える事にした。

「あの、英徳って部活は盛んなのでしょうか?」
鬼里谷「・・・何故、そのような質問を?」

「私、ずっと剣道を続けてきたんです。一応これでも有段者なんですよ!」
「なので、英徳でも剣道を続けたいなって思うんですけど・・・」

バックミラーごしに、鬼里谷さんが眼鏡をクイッと持ち上げるのが見える。
鬼里谷「残念ながら、それは物理的に不可能でしょう」

無機質なその声に返す言葉が見つからない。
(物理的って・・・)

鬼里谷「あなたの放課後の予定をお伝えします」
「え・・・放課後の予定?」

戸惑う私をよそに鬼里谷さんは正面を向いたまま、私の放課後の予定をそらで読み上げる。
鬼里谷「本日は英会話、明日はピアノ、明後日は社交ダンス・・・それから明々後日は華道と茶道、そして・・・」

聞いているだけで目が回りそうなスケジュールだ。
「そんなぁ・・・」

頭を抱える私に鬼里谷さんがはっきりした口調で言い放つ。
鬼里谷「あなたはもう普通の女子高生ではない。日本有数の大企業の社長令嬢です」

「振る舞いにはお気をつけください。くれぐれも、問題など起こしてお父上の名を汚さぬように」
(もう・・・普通の女子高生じゃない・・・)

その重い言葉が頭の中をぐるぐると回るなか、車は英徳学園前に到着した。
「では、いってきます」

鬼里谷「いってらっしゃいませ」
鬼里谷さんが開けてくれたドアから車の外に足を踏み出す。

すると鬼里谷さんが私のバッグに付いたキーホルダーに鋭い視線を送っていることに気づく。
鬼里谷「・・・」

キーホルダーについたウサギは、前の学校のマスコットキャラだった。
(このブランドバックには・・・英徳学園には不釣り合いってこと?)

無言の圧力を感じた私は、キーホルダーを外して鞄の中に入れてみた。
鬼里谷「・・・」

鬼里谷さんは、それでよしといった風に表情を和らげ、送り出すように静かに頭をさげる。
私は作り笑顔を浮かべ、英徳学園の校門へ向かって足を踏み出す。

「・・・普通の女子高生じゃない、か」
(お母さん亡きあと、お父さんにこうして拾ってもらった)

(私はこの場所を大切に・・・生きるしかないんだよね)
校門へと歩みを進めていくと嫌でも目に飛び込んでくるのは、通学する生徒たちが身に付けたブランドバックや高級な腕時計。

(部屋にブランドバックが置かれてて驚いたけど・・・これが普通なんだ)
当然のようにハイグレードな小物を身に着けている学生たちに驚いていると、一人、ビニール製のバッグを持つ女子生徒を発見。

(あんな子もこの学園にいるのか・・・意外だな)
少しホッとした次の瞬間、女子生徒たちの黄色い歓声が湧き起こった。

「!?」

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